英語表現と性差別

性差別のない英語表現

英語ビジネスメールを書くときに、会長宛てだからといって無意識に”Chairman”と書いていませんか?
確かに、男性か女性か特定できない場合や、男性・女性両方共を含んで言い表す場合は、英語では男性形を用いるというのが、以前の通説でした。 アメリカ合衆国の独立宣言にも、” . . . all men are created equal . . .”というくだりがあります。 学校でも”men”という言葉は、「男性」という意味だけでなく「人間」という意味もあるのだと教えられたはずです。

しかし、女性も男性と変わりなくビジネスや学問、政治の世界で活躍するようになった現代においては、もはや”men= people”という考え方は通用しません。 自分の書いている英語ビジネスメールの受取人であるCFOは女性である可能性も大きいのです。 失礼にならないように、注意深く単語を選んで英文を作成する必要があります。

性差別のない英文を書くには、ちょっとした注意が必要です。

1. 男性か女性かわからない場合は、”he or she” または “s/he”と表現する。

2. “・・・men”という表現を避ける。
* manの代わりにPerson
* chairmanの代わりにChairperson
* mailmanの代わりにPostal worker
* Police officer Policemanの代わりにPolice officer
* stewardessの代わりにFlight attendant
*firemanの代わりにfire fighter

3. 英語圏では、ビジネス上の知り合いでも打ち解けるとファーストネームで呼び合う事は普通ですが、どんな場面でもOKという訳ではなく、国によっても習慣が異なります。特に女性に対してはすぐにファーストネームで呼びたがる傾向があるようですので注意が必要です。女性をラストネームで呼ぶ時はMs.を付けます。 (Miss., Mrs.という未婚か既婚かで呼び方が変わる表現よりも安心です。)

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